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2006年07月31日

真面目な人でなければダメ

金曜。
かなり余裕を持たせたスケジュールのつもりだったが、のんびり飯を食べる暇もなく、カレーとビールをかきこんで夜7時過ぎの飛行機で羽田へ。

羽田から我が隣駅までリムジンバスがあることを知り、酒とつまみを軽く買い、乗客が10人もいない、なんとも快適な車内でうとうと1時間ほど。

さすがに疲れた。
帰宅後も居間ですぐに眠ってしまったようだが、ああでもない、こうでもないと話しをしていたらしい。

この日は、自分でも意味のあるのかないのかわからない言葉が身体から発せられるのを心地よく感じていたようなかすかな記憶があるのだけれど、どうも最近寝言が多いらしい。

福岡に出かける前の晩の話だが、寝ながら

「仕事するなら真面目な人でなければだめだ!」
「一緒にやるなら真面目な人でなければだめだ!」

とずっと語っていたそうだ。

「それってどういう人なの?」

と語りかけると

「う〜ん。」

としばらく考え込んで

「やっぱりそう、真面目な人だよ。」

と答えたと言うから訳が分からない。

そんなに不真面目な人と一緒になった記憶は無いのだが。

その晩に読んでいた本が、ロッキングオンのインタビュー集の「ピンク・フロイド物語」みたいな章で、シド・バレットが壊れていく下りだったからか?

シド・バレットは不真面目なのか?

真面目に音楽やってます。
真夏の生ブランは今週土曜日です。
さらにさらにさらにさらに良くなってます。自信があります。


2006年07月28日

福岡!福岡!

未着の荷物は、昨晩1時に福岡入りしたことを確認。ちと一安心。

荷物なしでも最低限ことが運ぶよう最低限の資料は用意できたので、まぁ何とかなるだろうと就寝。ホテルの部屋が無線LAN対応で、ホテルでは珍しいVPN対応でホント助かった。

8時前、ヤ○トへ荷物の確認。現在博多なんたらセンターで荷物の仕分け中とのこと。仕分け完了後、何たらベイサイド宅急便センターへ運ばれ、そこから目的地に荷物が配達されるという段取りだそうだ。

段取りはいいから、何たらベイサイド宅急便センターに着いたら電話をして欲しいという話にする。


8時半会場入り、事は10時スタートである。

9時過ぎ再びヤ○トへ荷物の確認。
何たらベイサイド宅急便センターに到着の模様。着いたら電話くれるって言ったじゃん!

勝手なお願いなのは重々承知だけど、良いから超特急で持ってきてくださいと懇願。

でも、10時着はきついかも。
とにかく現地調達の最低限の荷物で急場をしのぐ腹はくくった。
資料は届き次第、さりげなく差し替えることにしよう。

現地調達したプロジェクター。
ランプが暗すぎて投影画像が見えやしない。
「これじゃ使えませんよ」
こんなもんに1日20000円も払ってられないと即刻キャンセル。


そうこうしているうちに9時40分無事荷物到着。
お客さんもこのあたりから集まり始め、プロジェクターも発送したちゃんとしたやつがセッティング完了。

綱渡りで、無事事なきを得ました。

今までこんなこと一切無かったのですが、過信はいけませんねぇ。
念には念を入れて余裕を持って。


そんなわけで6時過ぎ無事完了。

okiyo.jpg

打ち上げ行きましょうと、こちらも去年現地の方に連れて行っていただいた穴場、長浜は鮮魚会館の「おきよ食堂」へ。

お昼と夕方から夜中に営業で、夜中は漁師が仕事を終えて飯を食うというところ。こいつがまずいはずはありません。刺身、焼き魚、煮魚と旬の魚に舌鼓。ところが飲んで食って激安。


nagahama.jpg
そのあとはもちろんまた行きますよ、元祖長浜屋。
2日連続だろうが、もう根本的に違うのです。
ペロリ、満腹、満足であります。


また部屋で飲みなおし。

さぁ、明日も一日がんばろう!

2006年07月27日

福岡!

Image006.jpg
本日から福岡出張。

ブランと福岡の相性の悪さがあるとかないとか言われてますが、なるほど本日到着予定の荷物が現地に届かず。

今までこんなこと一度もなかったのになぁ。その時点では、明日からの商売道具一切なしの状態。

ヤ○トさんにああだこうだ確認とクレーム。

取り急ぎ集めるべきデータ手配してプリントアウトにコンビニコピー。後は野となれ山となれ。まぁ何とかうまくやれるでしょう。

bed.jpg
そんなこんなの前に、予約してたホテルにチェックインしようとしたら、予約が入ってないと来た。
「こらこらこちとら一ヶ月以上も前に担当K田さんに連絡してますよ」とやんわりお伝えし、用意してもらったお部屋。広いはいいけど、ベットが4つもある。
こいつを2泊でどう使えっていうんだろ。


やはりブランと福岡は相性がわるいのか?


ホントは今日はのんびり博多入りして、余裕を持って過ごそうかと思っていたが、そんなこんなでまったくかなわず。

しかししかしこれだけは今回譲りたくなかったのが、長浜2丁目の「元祖長浜屋」でラーメンを食べること。
9時過ぎ。空腹も限界となって、行きました行きました。

ramen.jpg
前回昨年11月でしたか、同じく出張で福岡にお伺いした際、現地の方に連れて行っていただいた一軒。あの時は泥酔で行ったに関わらず、ペロリと平らげてしまった摩訶不思議。
あれは一体なんだったのか、もう一度確かめたかったのであります。


一杯400円の激安価格。気が付けば50円の替え玉(これまた量が多い)を頼み、スープをすべて平らげぱんぷく。絶品!
絶対明日も仕事相手連れてでも来る事に決めた。


部屋に戻り、届かなかった仕事道具を再仕込みで数時間。
嗚呼、今日は早く寝ようと思ったのに〜。

おやちゅみ。

2006年07月24日

生ブラン完了。

本日はたくさんのご来場ありがとうございました。

新体制ブランの一発目、大変緊張感のあるライブでした。

細かなことを言えばきりがないのですが、バンドとしては大変良いスタートが切れたと感じてます。

賛否両論色々とご意見もお伺いできましたが、賛に関しては今ブランが狙っていること、または新しくブランに触れていただいた方の感想として、否に関してはまだ伝え切れていない力不足があると自覚してます。

でも確信しました。今目指していることは正しいと思ってます。

本日のセットリストは

1.Lorca(仮題)
2.タブー
3.君の範囲
4.その場しのぎ
5.コントロール操作
6.自戒ロック

再来週ライブがございます。
是非またよろしくお願いいたします。

060723_flyer.jpeg
こちらはオースチンレコードさん制作の当日のフライヤー。


2006年07月23日

さぁ、今夜は新体制ブラン初生ブラン

さぁ、いよいよ今夜はアダチ+メグ+シモダ体制での一発目ライブです。

新生ブランをぜひとも目撃して下さい。

にやり。

 2006年7月23日(日) エレクトリック・サーキット
 いぬん堂+オースチン・レコード 企画
 会場/四谷アウトブレイク
 
 open 18:00/start 18:30 
 前売り/当日とも 1,500円(ドリンク別)
 出演/ブラン、ビル、Oyster&the Flying Fish、9000 SONICS、
    NUMBER.4 (サンダー杉山氏 ―ex.猛毒の新バンド)


詳細諸々はこちらにて。

ブランの出番は3番目です。

何卒よろしくお願いいたします。今夜は四ッ谷でお会いいたします。

2006年07月21日

極楽山本騒動の気持ち悪さ

今回の極楽とんぼの山本の騒動。

不謹慎なのだろうけど、「吉本解雇、コンビ解散、芸能活動中止」ってのは、ちと大袈裟・・・って言葉は良くないな、早急過ぎなんでないの? というのがまずはじめの印象で、ちょっとびっくりした。

山本が事件を起したのが自分の野球チームの遠征中だったことから、球団解散を発表した欽ちゃんは、

「チーム解散発表 → 解散することは無いだろう、やめないでの声。もちろん選手も黙ってない → 解散撤回」

という流れになるんでしょう。

この点に関してはいいの悪いのとやかく言いたいことは無いのだけれど・・・実に「欽ちゃん」ぽい。

今回山本のしたことに問題は確かにあるのだろうし、状況によっては逮捕ということにもなるらしい。

また報道で過去の女性問題があれらこれやほじくり返されてもいるのだけれど、少なくとも現在も事情聴取中で事件の全体像が掴めているのかいないのかわからない状況での「解雇、コンビ解散、芸能活動中止」というのは早急すぎやしないか。

横山やすしが暴力事件を重ねた挙句に、吉本を解雇された時も結果的に芸能活動中止に近い状況になってしまったけれど、コンビ解散を強いられることは無かったと思うのだけれど。

やすしの頃とは時代が違う?

「コンプライアンス遵守の立場から即決」とか言ってたけど、ホントにこういうのを「企業のコンプライアンス遵守」っていうのかな?


そもそもコンビ解散って他者から強いられるものなのだろうか。

相方の加藤の自分の番組での涙ながらのコメントを見てると、何だか別な事情や別な力が働いているじゃないかと勘ぐりたくもなってしまう。


吉本興業からのコメント代読のみで、山本自身が公式の発言をしていないのも何だか不自然。

で、この件に関連して報道されるのは、出演番組の内容差し替えや放送延期に関してか、欽ちゃん球団解散問題ばかり。


もちろん問題行為、まして犯罪行為があったのなら、償わなくてはならないだろう。

ただ、思えば「とぷくすり」の頃から、好意的に見続けて来た芸人さんだけに、このもやもやした状態のまま、彼がこの世界から消され行くのは残念で仕方がない。

「山本頑張れ」なんてことは口が裂けても言わないが、どうなってんだ山本よ。

2006年07月19日

今週末は新体制ブラン初生ブラン

いよいよ今週日曜日はアダチ+メグ+シモダ体制での一発目ライブです。
かなり密に仕込んでます。まだ詰めます。
新生ブランをぜひとも目撃していただきたいです。


 2006年7月23日(日) エレクトリック・サーキット
 いぬん堂+オースチン・レコード 企画
 会場/四谷アウトブレイク
 
 open 18:00/start 18:30 
 前売り/当日とも 1,500円(ドリンク別)
 出演/ブラン、ビル、Oyster&the Flying Fish、9000 SONICS、
    NUMBER.4 (サンダー杉山氏 ―ex.猛毒の新バンド)


詳細諸々はこちらにて。

チケットお取置きのご連絡や、ご来場のご一報をいただけましたら大変うれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。

904SH

使用年数も随分経ち、何たらポイントもたまって安く買えるということで、携帯電話をVodafone 904SHにした。

話題のワンセグ対応のAQUOS携帯Vodafone 905SH

ともちらりと迷ったが、こちらは少々お値段が張るのと、テレビよりデジカメの画素数と性能の良さを優先することにした(正直ギリギリまで迷った)。

いやしかし、VGA液晶は実にきれいだ。

で、3Gつぅのは音声も良いし恐ろしいほどスイスイWebが見えて、パケットの定額制のサービスをオプションにしたのは正解。


で、思わずフルブサウザのVアプリ、jigブラウザを導入。

こいつに、プラグインでマルチアカウント対応のメーラー、 jigメーラーが付いていてこいつはとても重宝しそう。携帯にこういうメーラーがずっと欲しかった。

320万画素のデジカメは光学2倍ズーム、オートフォーカスに対応で、ちょっとちゃんとした写真撮るには必要充分とみた。


「通信料無しで対戦ゲームやチャットが出来る」というところで一押しされていたBluetooth通信対応には、実は大した期待はしていなかったのだけれど、携帯―携帯間、携帯―PC間を低速だけどお手軽に繋げる無線ネットワークとしてなかなかの威力にワクワク。


昨晩弊店間際のヨドバシに駆け込み、家庭内完全Bluetooth対応化のためにPC用のBluetoothのUSBアダプタを複数購入。


「Bluetoothってちょっと前、すごい話題になってたけど最近聞かなかったよな」


と思ってたけど、ちゃんと実用化と定着してたのね。


Bluetooth通信は、撮影した画像をちょちょいとPCに転送する際などとても重宝。
同様に、PC側から携帯に気軽にデータ転送も出来る。


Bluetooth通信、USBケーブルを使っての接続、そしてminiSDカードを使ってなど、携帯―PC間のデータや機能の連携が予想以上に進んでいて驚いた。


音楽プレーヤーとしての機能や動画再生に関しては、iPodに任せておくつもりだけれど、一説には「iPodより音が良い」との声もあってちょっと気になる。ただあのピンジャックでないヘッドフォンは何とかならんもんかな。

あと、これにキーボード付けられないかなぁ。

総合評価高し。しばらく夢中になりそうなおもちゃであります。

2006年07月12日

シド、お前もか・・・

http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/5169344.stm
うーん。

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追記。
今朝は、伝記本「クレイジー・ダイアモンド/シド・バレット」(マイク ワトキンソン著・水声社)を持って、「The Madcap Laughs」を聴きながら出動。

シドに関して書いた文章はあったかな・・・と見つけたアルバム「The Madcap Laughs」のレコ評。

当時のブランのDr、オカモト氏とのクロスレビューで1998年8月に書いたもの。
誤解を受けるかもしれない表現や、若干思い込みが強すぎる表現もあるけれど、これはこれで当時私なりに感じていたこととして。

2006年07月11日

カジュウ100%ツエナシ

午前、面白いが毎度胃が痛い某プロジェクトK議。
昨日の仕込みの資料作成とイメトレの疲れか若干朦朧としてたが何とか乗り切った。
さて大きく広がった風呂敷をどう畳むかは、また明日考えることにする。

午後いちからO崎でPDF Conference2006に参加。
頭に栄養いただく。

終了後。しばらく挨拶などした後、ギリギリI橋病院リハBillyに間に合う。
先週の土曜日、病院にはやってきたのだが、あまりの混みように、続いてのブラン練までの時間切れとなって、診察をキャンセルしてしまったのだ。

いつも通り患部を機械で温めた後、K井さんのマッサージとリハビリ。
N木先生もやってきて軽く状態を報告。

加重100%に続いて、完全杖無し、ステッキ無しを命ぜられる。

くぅ〜。
ついにここまで来たか。

K井さん曰く「なかなか骨がくっつきづらいところなので、やはり週1度はマッサージとリハビリに来て下さい。まだ完全には骨は付いてませんからね。」

確かに2週間ほど前のレントゲンでは、体重を支える髄のような部分は完全付いていたが、実際半分くらいまだ骨に線が残っていた。

「完全に骨が付くのはあと1ヶ月くらいですか?」

「いえ、あと半年くらいでしょうね。」

「え、え!????」

ひっくり返りそうになってしまった。

慌ててK井さん、

「い、いえいえ。日常生活には全く支障がない状態ですので気にしないでいただいて結構です。」

いやいや気になるよ。


そんなわけで、杖に頼らない歩行を心掛ける生活に入った。
もちろんうれしくて仕方がないが、まだまだ完全に真っ直ぐ歩けるわけではなく、瞬発力や、走るには筋肉が落ちてしまっている。

「杖を持っていることによって人が自分を避けてくれる」・・・これが全くなくなる怖さよ。
いやいや人混みで通り過ぎる人の近いこと近いこと。

ついつい避けきれずに軽くぶつかってしまうのだが、キレられても困るっての。

これも慣れなければいけないし、慣れながら足の筋力の回復も計っていかなければならない。

でも地面に付かないまでもしばらくは杖を持参して歩いた方が身のためかも。


そんなわけでここまで来た!

話は変わりますが、新生ブランの音はどんどん固まって来ています。
自信があります!メンバー一同ニヤニヤしております。
新生ブラン生ブラン一発目は7月23日!

貴方のご来場が快気祝い!

新生ブランを目の当たりにして下さい。

新体制ブランとなって2ヶ月ほどとなりました。
非常に良いペースで音が固まって行くのがとても刺激的であります。

7月23日のライブは、新生ブランの初ライブとなります。是非ともご来場いただきまして叱咤激励いただきたいと心から願っております。

そろそろちゃんと宣伝活動を思いつつも、どんな言葉を並べればとはたと困りました。

まぁ、ゆっくりと少しずつ。

とにかく現場で目の当たりにしていただきたいのです。

2006年07月10日

MDとの付かず離れずの関係

シノワ平田さんのブログで触れられていた、ソニーのMDプレイヤー「MZ-RH1」

MDの音源をUSB経由でデジタルデータとしてPCに転送できるプレーヤーと来た。

実にムズ痒いところに目を付けられた。


iPodを筆頭にデジタルオーディオプレーヤーが、全盛となりつつある現在。私も、日常音楽はiPodか、USBでアンプに接続したPCでiTunesを使って聴くのがほとんどとなった。録音に使うのは、スマートメディアを使ってダイレクトにMP3やWAVEに保存してUSBでPCに転送できる機材だ。


でもでも、ライブハウスで録音をお願いする時の媒体はMDが一般的だし、音源のやり取りをMDで行うことは今も頻繁にあるし、そして何よりMDだけでしか保存していない音源がたくさんある。アナログ出力でMP3やWAVEに変換した音源もあるが、そんなの今あるMDのほんの一部だ。

「どうしてもMDプレーヤーは必要。でもこのプレーヤーが壊れたら・・・。」

と考えるといつもゾっとしていた。

(カセットテープ資産も全く同じで「もしこのプレーヤーが壊れたら・・・。」
なのだけれど、ひとまず今回は脇に置いておきます)

かといえ、何十枚だか百何枚だかわからないMDをせっせとアナログ出力でPCに落とす気力はない。

完全にMDと決別せず、完全に今ここにある「音楽を聴く・録る・保存する環境」との連携を図るために、こいつが欲しくなる私を誰が止められるだろうか。いや、誰も止められないだろう。いやいや、別に誰も止めやしないだろうが。

実にムズ痒いところに目を付けられた。

2006年07月03日

カラダが談志を欲してる

日。

「『まんが道』その後」を描いた藤子不二雄Aの名作「愛・・・しりそめし頃に―満賀道雄の青春」の最新刊の第7巻が2月に出ていたことを知って、先週末アマゾンに発注。
前の晩に受け取る。
読みたい本が次々たまる。


少し前にYouTubeで、立川談志の1980年の舞台を見た。

もちろんしゃべりも面白いのだけれど、この談志の声がとても気持ちよくて、この動画をiPodに入れて、しばらく寝る前のBGMにしていた。

その少し前に、ブランの練習後、シモダさんが談志の話をしていたのも頭に残っていた。

ちょっと前に「情熱大陸」という番組でやっていた、70歳を超えた談志が、自分の病気と老いと戦いながら舞台に立ち、自分自身の芸と向かい合っているドキュメンタリーも良かった。

カラダが談志を欲している。
どうも、談志が気持ちいいぞ。

そんなわけで最近週いちのペースで近所の図書館に通って、全部で50巻近くある、談志の「ひとり会落語CD全集」を少しずつ少しずつ借りている。


CDの貸し出しは1回に付きひとり2枚まで。
ところが、ついつい「あ、これ持ってなかったな」と他のロックの名盤にも目移りしてしまって、「談志1枚+他の1枚」という組み合わせになってしまう。

この時も気が付いたらリバティーンズ「リバティーンズ革命」を手に取っていた。

これってイキが良くて今、流行ってるバンドなんだよね。
やっぱりさ、そういうのも聴いときゃなきゃ、この厳しいロックの世界でやっていけないものね。

・・・・え? 出たの2年前?

さて。
これじゃ、「もっと聞きたい」って時に物足りなくなるのは必至なので、近い内、2枚借りてはMP3にしてPCにインポートして、図書館に返して、また2枚借りてはMP3にしてPCにインポートして、また2枚借りて・・・と丸1日を「談志の日」にしようと思う。


とは言え、この何十枚の中からどれを優先して借りようかというと、いつもちと迷ってしまう。

「黄金餅」「お化け長屋」「目黒のさんま」など、一部ピンと来る古典落語のタイトルはあるものの、私の知識は圧倒的に少ないのです。

やはり水先案内が必要だ。


そう。
中学1年の時、英語の授業で「Hello Goodbye」を教材に聞いて(この話は以前書いたな。ここの「中一英語のビートルズ」参照)ビートルズに出会った。それから初期のアルバムやペスト盤を聴いて、そのポップさにすっかり夢中になって、「さぁ、次は」と友達から借りたのが「Abbey Road」というアルバム。

1曲目の「Come Together」が始まった瞬間、「これが本当にビートルズなの?」と耳を疑ってしまった。

13歳の僕には

「ゆーせーいいぇす、あいせーのー」

「しーらぶずいぇー、いぇー、いぇー」

「あうぉなほーよー、はー」

の世界からビートルズの有終の美「Abbey Road」の音はあまりにかけ離れていたのです。

(とはいえ「Hello Goodbye」から「Abbey Road」の間なんてたかだか2、3年なのだけれど・・・)

この時、少しビートルズを聴き進めることを躊躇した。


いやいやそんなことになってはいかん。
やはり水先案内が必要だ。

というわけで、せっかく来た図書館。
落語本を当たってみることにする。


そこで「まさにこれだ」という本を発見。

京須偕充「古典落語CDの名盤」(光文社新書)


要は、古典落語の名作のあらすじと、噺家ごとの味わいの違い、そしてそれが収録されたCDの紹介が乗っているという構成。

この本の使えるところは、巻末にタイトルの索引とともに、掲載CDの噺家別索引が付いているところ。

こいつで立川談志のところを紐解けば、談志の古典落語の名演と収録CDが一目瞭然。

まずはこれに習って順に借りていくことにする。今日は「らくだ」(完演版)の入った「ひとり会落語CD全集(4)」のDisc3を借りることにする。「古典落語CDの名盤」(光文社新書)も借りる。


家で瞑想して、落語聞いてって最近一体何をしてるんだ(笑)。

しかしところでおなじみのお話「黄金餅」。

冷静に考えると死体を切り刻んで腹の中から金を取り出して盗むというなんともグロテスクなお話だったりする。学生の頃聞いた志ん生の「黄金餅」も気持ちよかったけど、談志のもドタバタ漫画を見ているようでホント楽しい。大好きなお話です。

ところで。ところで。
確か中学の頃だったと思う。

当時近くに住んでいた春日部のIトーYカドーで、カセット5〜6本が箱に入ったなんたら落語全集というのをバーゲンで格安で買った。当時の小遣いで買えたくらいだから2千円かそこらだった記憶している。

確か当時の自分にとっては「笑点」で名前を見たことがある噺家が数人入っている程度で、他は知らない噺家ばかりが収録されていたと思う。

特に落語が好きだったわけでも、「笑点」も別に熱心に見ていたわけではないのに、どうしてそれが欲しくなったのか、さっぱりわからない。

けど多分「全集」という言葉に「これを聞けば落語のすべてがわかるんだな」というトキメキを覚えたのではないかと察してみる。やはり「○○○のすべて」だとかアンソロジー、全集、コンプリートなんたらという言葉には未だに弱い。


で、その中に1本特に好きな巻があって、カセット5〜6本の内、ほとんどそればかり聞いていたというのがあった。

父親の車に乗って出かけるときに助手席に座ってそのカセットをかけた風景が今でも思い出せる。

寝る時といえば小学生の頃から耳元にラジカセをおいて音楽を聴きながらでないと眠れなかった。そんな時にもこの1本を何度も聞いた。

決して爆笑できるわけではないのだけれど、すごく楽しい気分になれた。
気持ちよく眠れた。

その噺家は一体が誰なんだろう。
その時のネタは、一体何だったんだろう。
気になって仕方が無くなってしまった。


あのなんたら落語全集、今も実家に帰れば押入れから見つかるだろうか。

ヨガ、呼吸、瞑想

土。

包帯巻き+ステッキで出掛けてみることにする。

昼過ぎ、I橋→I袋。
I袋のS武デパートはセール中でいつもより人が多い。
松葉杖に対して、ステッキでの歩行は、圧倒的に人が自分の近くまで寄ってくるので、ちと怖い。

当たり前の話なんだけど、これにも慣れなきゃね。

さて。
少し前から、細君が「軽い運動をしたい」ということで、S武のカルチャースクールのヨガ教室の見学に付き合う。

ヨガの講座にも色々あって、千葉麗子辺りが流行らせたと思われる「痩る、きれいになる」がメインのパワーヨガが一般的なのだが、目的が目的だけに、こちらはかなりの運動量。

今回見学する講座に関して、受付で「パワーヨガと違って、呼吸法などが中心でマントラを唱えたり、イメージが違うかもしれませんよ」と伝えられて、私がピンと来てしまった。

マントラ! 呼吸法! で、瞑想か? 

ビートルズだ、マハリシ・ヨギだ。

教室に案内されると、ヨガマットが10枚ほど並んで、数名の受講者と先生らしき40代の女性がいる。

教室の角に椅子を用意していただくが、「見てるだけですとつまらないですよ。出来る範囲で結構ですから一緒にやってみてください」と先生。

はじめは「いや、受講検討しているのは妻ですから・・・」といいつつ、ふたりヨガマットに腰掛ける。

始まりは渡されたテキストを開き、マントラを唱える。

オーム〜。なんたら〜。

次は聖徳太子の何とか憲法。

このあたりでは正直ちょっとひいていた。

その後、呼吸法を中心としながら、非常にゆっくりとした流れで、様々なポーズを取りながら背筋、腰、首の軽いストレッチをしていくトレーニングが緩やかに進んでいく。

目を軽く閉じたまま、先生の声に従って、呼吸を大切に、無理をせず、ゆっくり動く。これが実に心地よい。

気が付くと教室内の明かりが消され、瞑想に入っていく。

そのまま15分くらい経ったのだろうか。
目覚めているわけでもなく、寝ているわけでもなく、かなりのおサイケな気分に持って行かれていた。

その後、明かりが付けられた後半は、足を天に上げ、背中で身体を支え、右にひねり、左にひねる。次には足を天に上げ、首で身体を支える・・・などと少しキツめのポーズに入ったが、決して無理を強いられるわけではなく、穏やかな雰囲気のなか、身体が熱くなっていくのがまた実に心地よい。

最後にまたマントラを唱えて終了。

オーム〜。なんたら〜。

30分見学のつもりが、フルで90分のレクチャーを受けてしまった。
あっという間であった。

終了後、先生としばらく話をし、受講の検討をしているのは私ではなかったはずなのに、すっかりああだこうだ質問してしまった。

でもさすがに、毎週の通学受講は私には無理だよなー。
同じく充実した表情をしている細君に「これは、やってみたら良いよ。運動量も丁度良い」


その足で本屋に行き、ヨガコーナーへ。
どうしてもパワーヨガものが多い。

(あとで調べたら)瞑想とヨガの若手第一人者らしい綿本彰氏の「Yogaではじめる瞑想入門」
を購入。

「クイック・ジャパン」の大好きな連載だった篠原章の「日本ロック雑誌クロニクル」が追加原稿を加えて太田出版から単行本されていたのを発見。こちらも即買い。・・というか2年も前に出ていたのをさっぱり知らずにいた。


帰路「Yogaではじめる瞑想入門」の本に軽く目を通す。

付録CDの音源をiPodに詰め簡単な呼吸法と瞑想から試してみる。

1セット10分ほどなのだが、この本のCDでも充分に気持ちが良く、あっという間に時間が経ち心地よい気分になる。

細君曰く「瞑想中の私は今まで見たことの無いような気持ち良い顔をしている」という。
ホントかいな。
私は単にCDの綿本先生の声に従って呼吸をしているだけのつもりなのだが・・・。

かつてポールだったかジョージだったか、マイク・ラブだったか
 「瞑想は、いつどこででも出来るので素晴らしい」
と語っていたが、やばい、私もハマリそうである。


通勤でも昼休みでも10分以上の時間があると呼吸法か8つのチャクラを意識した瞑想のいずれかを1セット始めている。

これも自己暗示の一種なのだろうが、確かに私は自己暗示に掛かりやすい人間なのだと思う。


2003年夏に禁煙したのも、たまたま
「禁煙セラピー」(アレンカー/KKロングセラーズ)を本屋で手にして立ち読みしてあっという間に暗示に掛かってしまったわけで。

(実は、これが「自戒ロック」のモチーフだったりもするのです。暗示を掛けろ。暗示をかけろ〜。)

気が付いたら綿本彰氏の「免疫力を高めるヨーガ式呼吸レッスン」を発注していた。