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アダチ龍光企画監修エポック社マジックシリーズに関して

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エポック社お客様サービスセンター様より、アダチ龍光さんが企画監修した「エポック社マジックシリーズ」に関する資料をお送りいただきました。

A4ペラ。
おそらく何かの媒体に掲載された広告と思われます。

この一連のシリーズは1970年に発売されたものだそうで、左上に「エポック社マジックシリーズ」という文字とともに、気球に文字をあしらったイラストがキャッチとして置かれています。

その文字は「でっかく行こう! エポック社'70-'71 ジャンボ11」というもの。
1970年から1971年に掛けた同社の販促キャッチフレーズでしょうか。

エポック社マジックシリーズは、以前の記事で「ふじぎな花びん」裏面から判明した12種類
 ・ウルトラスティック 400円
 ・マジックボックス 550円
 ・ハンカチトリオ 300円
 ・ワンダーマット 350円
 ・カラーペイント 350円
 ・ふしぎな花びん 300円
 ・水の落ちないコップ 300円
 ・ミラクルエッグ 500円
 ・スタンダードセット(1) 350円
 ・スタンダードセット(2) 350円
 ・テクニカルセット(1) 300円
 ・テクニカルセット(2) 250円
がまず発売され(「マジックブームを創りあげた既刊12点」という記載がある)、好評のため追加シリーズで3点
 ・われない風船 450円
 ・マジックミラー 450円
 ・カラーボール 350円
が発売されたものと思われます。

メインキャッチコピーは
 「むずかしいマジックかせみんなのものになりました!」

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そして本シリーズとともに、複数の手品グッズがセットになった
 ・ゴールデンセット 1,250円
 ・シルバーセット 850円
も発売されています。

パッケージには子供達に向けて手品を披露する龍光さんの姿が見えます。
驚く子供達の表情が実に良いのです。


右下には、「ミスターマジック・ディスプレイ」と題した「エポック社マジックシリーズ」の店頭販売展示に関しての説明書きがあります。

「おどけた顔のミスターマジックがエポック社のマジックを即座に連想させるディスプレイです」

この広告が、販売店向けに作られたものなのか購買者に向けたものなのか今ひとつわかりませんが、「エポック社マジックシリーズ」の大枠を掴むことが出来る資料です。

私が手元に現物を入手したのは「ふしぎな花びん」のため、先行12種類、続編3種類の全てを龍光さんが企画・監修しているのかははっきりしませんが、ゴールデンセット、シルバーセットのパッケージから、その可能性はとても強いものと思っています。

エポック社お客様サービスセンター様には本当に心より感謝させていただきます。

これだけのシリーズが出ていたこと、続編がリリースされるほどであったこと、「ミスターマジック・ディスプレイ」とといった大変力の入った店頭展示を展開したしたことから、ヒット商品であったことは間違いないでしょう。

この「エポック社マジックシリーズ」が、ギャラがたくさん入って多宝寺に釣り鐘を寄贈したという商品である可能性は非常に高いものと感じています。

アダチ龍光さんのこと