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アダチ龍光さんと豆本ブーム

手品師であり、奇術古書専門店レッドスケルトン店主でもある、たなかまさのぶ氏よりアダチ龍光さんが日本奇術協会会長の肩書きで監修した

「遊びの豆本シリーズ2/まじっく」(北の誉酒造)

を寄贈いただく。

北海道の北の誉酒造(株)が、お酒の付録に付けたと思われる豆本シリーズの1冊。

 「遊びの豆本」は全部で12冊のシリーズ。そろえて、おおらかにお楽しみ下さい。

のコピーが素敵。

そんなわけで、「遊びの豆本シリーズは」全12冊あり、「頭の教室」が多湖輝監修、「手相・人相」と「性格判断」が浅野八郎監修というのは分かるとして、「駄じゃれ」が赤塚不二夫監修というのがそそられる。

また俳優の二谷英明が監修するのは「ひとり遊び」。これがよくわからない、いやしかしめちゃめちゃ読みたい。

さて、本題の龍光監修(本書での表記は「竜光」)「遊びの豆本シリーズ2/まじっく」は、イラストと、文章で「硬貨、降下せず」「ビックリトックリ」など14タイトルの手品を解説する内容。

たなか氏が北の誉酒造にこの豆本について問い合わせたところ、社内に覚えている人が全くいないとのことで、おそらく昭和40年代後半に配布されたものらしい。

確かに、巻末のポラロイドカメラプレゼントの告知を見ると、締切が昭和49年1月20日となっている。昭和48年、1973年に配られたものと想像できる。

また、プレゼントの発表が「北海道新聞朝刊当社広告中にて」とあり、結構な豪華メンバーを監修に揃えているのに、配布はおそらく北海道限定。やるな、北の誉。

「日本の古本屋」をはじめ、いくつかの古書店サイトを当たったところ、北の誉は昭和50年に「北の誉豆本歌謡全集」という唄本も出している。


豆本といって私がまず思い出すのが、澁澤龍彦などが参加したサントリーの「洋酒マメ天国」

(澁澤は29巻の「NUDEのカクテル」著。今は全集などで気軽に読める。が、この豆本には写真が多数掲載されているらしく、やはり現物ょ入手しなきゃ・・・)
これが昭和40年代前半から半ばに掛けて配布されたもの。

この時期、お酒の業界で、豆本配布が流行ったのだろうか?これまたとても興味深い。(2005.7.14.)